ホテルマンからタクシーへ転職した理由
こんにちは、ドライバーズ転職の金井です。
この記事では、実際に私が新卒でホテルに入社してからハイヤータクシードライバーになるまでの背景や考えをまとめました。ホテル業界は離職率が高く、他業界へ転職される方も多くいます。
現在ホテルに勤務していて転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
Contents
ホテルマンの給料が安すぎる?
東中野にある専門学校日本ホテルスクールを卒業後、新卒で入社したホテルは東京駅周辺にある某ラグジュアリーホテル(1泊5万円~)
初任給は約18万、そこから毎年1,000円~5,000円くらい定期昇給があるイメージ。入社時から給料面に不安を感じていた私は、上司・先輩の給料情報を仕入れていました。
そこでのイメージはこんな感じ。
21歳 180,000円(入社1年目)
25歳 200,000~220,000円(入社5年目)
31歳 240,000~260,000円(入社10年目)
ここから上は個人差ありますが、定年前の上限は35万くらいかと思います。
年々微増して、やっと35万に届く感じですね。
当時は、残業がない部署だったから手取り15万以下・・・
役職としては、
入社5年~10年 スーパーバイザー(係長)・アシスタントマネジャー(課長補佐)
入社10年~20年以上 マネジャー(課長)
ホテルの仕事は本当に好きだったため何度も悩み、先輩や上司に相談しましたが、給料が安いところから脱出できるイメージが持てなかったため転職を決意しました。また同時期に結婚も予定しており、子どもができたときに自分の稼ぎだけで家庭を養っていけないと判断したことも大きな理由です。
新卒から約4年間お世話になったホテルは今でも良い思い出が詰まっています。
では、先輩たちはどう生活しているの?
それでは今ホテルマンとして活躍している先輩たちはどうなのか。
大体、以下に分けられます。
①独り身(独身or離婚)
②実家が金持ちor実家に家族と一緒に住んでいるため家賃/光熱費がかからない。
③共働きでカツカツ
大黒柱である父親がホテルマンで、専業主婦の割合はかなり少ないと思います。子どもがいて、家のローンがあった場合、手取り20万そこそこの給料ではカツカツの生活が目に見えているからです。
ここまで娯楽関係ゼロなので、ここにきてやっとお小遣いが見えてくるわけです。
ホテルマンの離職率の高さは給料が安いからといっても過言ではありません。
ホテルマンでも高級取りになるチャンスはある
宿泊部であればコンシェルジュ、料飲部であればバーテンダー・ソムリエなど、お客様と密に関わる部署で活躍し、他のラグジュアリーホテルにキャリアアップ転職することで給料を上げていく方法があります。
また、ラグジュアリーホテルは横の繋がりが強いため、何らかの集まりで「〇〇ホテルに良いコンシェがいるみたい」などと名前が売れていきスカウトされ転職されるパターンも。ホテル側が欲しいポジションに自分がハマれば、グッと給料を上げることができるため、各部署で責任者を任せられるくらいまで成長すればキャリアアップ転職も夢じゃない。
ただ、そこにたどり着くまで耐えられない方がほとんどなので新卒から1年~3年で離職する人が多いです。
ホテルマンの仕事内容に不安を感じた
ホテルでの仕事は充実していて、働いている自分に誇りもあり、同年代の仲間もたくさんいるから部活動のような雰囲気がとにかく楽しかった。お酒が好きな人も多いので、週に何回も飲み会があったし、温泉旅行に行ったりと先輩にもよくしてもらった記憶があります。
ただ、この”楽しい”感覚が時に”不安”に変わってくるのです。
なぜならラグジュアリーホテルだったため、お客様の大半は超一流ビジネスマンか超富裕層インバウンド。接待で来る人も多いため、様々なビジネスシーンを間近で見ることができるのです。そんな中、自分はこのままホテルで働き続けていいのだろうかと急激な不安が迫ることが多くありました。
そして100人いた同期は、3年後には20人も残っておらず、1人、また1人と優秀な同期は他業界へ羽ばたいていくのを見ていると焦る気持ちが抑えられなくなるのです。
早く転職しなきゃ置いてかれる
こんな気持ちまで出てきていました。
深夜業務が自分に合わなかった
ホテルでは、夜中~朝まで勤務する「夜勤シフト」というものが存在する。基本的にホテルマンは立って仕事をしているため、どんなに眠くても立ちながらパソコンを打ちます。夜のホテルは薄暗く、眠りを誘うような心地よい音楽の中、パソコンと向き合うことは寝てはいけない拷問のようでした。
・・・これは拷問かなにかか?
明け方は変な汗が出てきて、体調を崩すこともありました。
ここまでやって1か月の深夜手当は1~2万、、、どんどんマイナスな方向に走っていきます。
なぜ、ハイヤータクシー業界に転職したのか
ドアマンとして働いていた私は、車寄せに来るハイヤーやお抱え運転手、大使館ドライバーに魅力を感じていました。大統領や首相、皇族など、いわゆる超超VIPの受け入れもしているホテルだったため、警察先導で車列を組み車寄せに入るドライバーたちがとにかくかっこよく見えた。
よく出入りしているドライバーやハイタク会社の営業マンとも話をして情報収集を行い、ハイヤータクシー業界への転職を決意したのです。
ただ、ハイタク業界へ転職時は、そこまで深く考えておらず、
研修中も日給1万円もらえるの!?そしたら22日出れば22万!?
今よりいいじゃん!
保証給30万!?10年目のホテルマンでももらえないわ!
といった超安易な考えも持っていました。
ハイヤータクシー業界に入ってから
2種免許を取得させてもらい、無事に25歳という若さでハイヤードライバーデビューを果たしました。
そこからタクシーも経験し、新規ハイヤー事業立ち上げ、営業、人事採用、監査など一通りのことを行い、今は"ドライバーズ転職"というタクシードライバーの人材会社を運営しています。
ホテル業界からハイヤータクシー業界への転職は正解でした。仕事のやりがいもありますし、何よりも給料が大幅に上がりました。
ただハイヤータクシー業界への転職は注意することも多くあります。
なぜなら、会社によって給料形態、歩合率、勤務方法、仕事内容、導入している配車アプリ、事故時の修理代負担率など各社の独自ルールが存在しています。同じ働き方をしても給料が全く異なる場合も全然あります。また、勤務地によっても稼ぎ方やお客様の特徴が違うため、そのあたりも把握した上で転職する必要があります。
東京だけでも数百社とあるタクシーやハイヤーの会社から自分に合う会社を探すことは非常に難しいです。また、未経験の場合は2種免許を会社負担にて取得させてもらうことができますが、「2年以内に退職したら一部又は全額を返金」といったルールももちろん存在します。
そのため、未経験からハイヤータクシー業界に入るときの最初の会社選びは大切なのです。
少しでも興味のある方は是非ご連絡ください。
お待ちしております!